膝の痛みの病態と原因
膝の痛みは、成長期に発症しやすいオスグッド・シュラッター病や、中高年に多い変形性膝関節症など、幅広い世代で共通する問題です。膝は下半身の要とも言える関節であり、歩行や階段の上り下りといった日常動作で常に大きな負担を受けています。そのため、痛みが発生すると改善までに時間がかかることも少なくありません。
さらに、膝の痛みをかばう動作を繰り返すことで、全身のバランスや動きにも悪影響が広がることがあります。その結果、膝本来の機能が失われ、より負担が増してしまうという悪循環に陥るケースも珍しくありません。
膝痛の原因としてよく挙げられるのは、「軟骨のすり減り」「筋力不足」「肥満」などです。そもそも歩くだけで体重の3倍の負担がかかるといわれており、歩行距離が長くなれば、当然痛みを引き起こすリスクは増えます。
しかし、これらの原因に当てはまらない方でも膝痛に悩むケースが多くみられます。たとえば、デスクワークが中心の事務職の方でも膝の痛みを訴える場合があるのです。
なぜ膝の痛みが治らないのか?
私たちは、歩き方や立ち方といった基本的な動作を誰からも教わらず、自己流で習得していることがほとんどです。そのため、無意識のうちに体に負担をかける動作パターンが身についてしまい、それが長期間続くことで痛みや障害の原因になるこ
とがあります。
膝の痛みを改善するためには、膝そのものだけでなく、足の骨格や股関節、さらには体幹の動きや筋力バランスといった全身の連動性を見直すことが重要です。
ただあまり歩かない方で膝痛が長引いているのはなぜでしょうか。
長時間座り続けるデスクワークの方を例に挙げると、膝を過度に使うわけではないため、軟骨がすり減る可能性は低いです。また、筋力不足や体重の影響も、座位中はあまり関係がないように思えます。
そこで注目すべき原因は「神経の圧迫」です。運動不足や長時間同じ姿勢を続けることで、膝周囲の筋肉が硬くなり、神経が圧迫されることがあります。この状態が以下のような特徴的な膝の痛みを引き起こします:
突然、前触れもなく痛みが始まる
体重をかけていないのに痛むことがある
急に痛みが出たり消えたりする
こうした痛みを放置すると、周辺の関節や筋肉に余計な負担がかかり、さらなる悪循環を招きます。
全身の連動性を見直すアプローチが必要
膝の痛みを改善するには、膝そのものだけでなく、全身の連動性に目を向けることも重要です。膝の動きは、股関節や足首、体幹の安定性と深く関わっています。たとえば、歩き方や立ち方に癖があると、それが膝への過剰な負担となり、長年の積み重ねで膝痛を引き起こす場合があります。
当院では、全身の動きを見直し、膝への負担を軽減するための包括的なアプローチを行っています。
当院の施術方針
膝の痛みを根本から改善するために、当院では以下のアプローチを取り入れています。
1. 関節矯正と組織間リリース
硬くなった膝周囲の筋肉や筋膜を丁寧にほぐすことで、神経の圧迫を緩和します。同時に、関節モビライゼーションで関節の動きをスムーズにさせ、膝への負担を軽減します。
2. ピラティスによる機能改善
膝を安定させるためには、太ももの前側(大腿四頭筋)や裏側(ハムストリングス)、お尻(中臀筋)の筋力強化が不可欠です。ただ単に鍛えるのではなくピラティスを活用し"伸ばしながら鍛え"、無理のない負荷で正常な関節機能を取り戻し、日常生活での戻りも押さえます。
3. 動画や写真を使った体の可視化
ご自身の姿勢や動作を動画や写真で確認していただき、どこに問題があるのかを明確にします。これにより、改善ポイントを具体的に把握していただけます。
4. 正しい動きの再教育
膝に負担の少ない立ち方や歩き方を、ピラティスの要素も取り入れながら習得します。これにより、日常生活での膝への負担を軽減し、再発予防につなげます。
膝痛を改善し、快適な生活を取り戻しましょう
膝痛は、適切なケアと全身のバランス調整によって、確実に軽減する可能性があります。特にピラティスを取り入れることで、膝に負担をかけずに筋力を向上させ、正しい動きを身につけることが可能です。
膝の痛みを慢性化させないためにも、小金井市・武蔵野市で膝痛にお悩みの方は東小金井 整体院Evergreenにぜひ一度当院にご相談ください。一人ひとりの状態に合わせた丁寧なサポートで、痛みのない快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
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